語楽のすすめ

たのしく楽して外国語をマスターするための語学系アプリ、教材、学校等をレビューしていきます

ストレスなく読解・リスニングの両方を強化できる非修行系・中国語学習アプリ「Du Chinese」(1)

みなさん、こんにちは!

 

みなさんは中国語を勉強していて、どんな時にストレスを感じますか?

僕が一番ストレスに感じていること。それは楽しくて、それでいて達成感を味わえるような教材が少ない、ということです。

今日はそんな僕が最近はまっている中国語学習アプリ、「Du Chinese」について紹介したいと思います。1つの記事だと長くなってしまうので、今日から3回に分けて投稿していきます。

 

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精読と多読の違い

ぼくの経験上、ある言語をマスターするためには精読多読の両方を読解をある程度こなすことが必要になります(多分・・)。
「精読(Intensive Reading)」とは、登場する単語、言い回し、文法のすべてを理解することを目的として、じっくりと、そして何度も何度も、教科書の会話文や例文を読みこむ学習法です。中学・高校の英語教育から大学の第二外国語教育にいたるまで、これまで日本の教育では、この精読に重点がおかれてきたような気がします。

もちろん精読は、外国語をマスターするうえで避けて通れない、必要なプロセスです。しかしながら、精読はとても根気がいる作業です。とくに教科書の会話文や例文の内容が退屈きわまりないとき、徐々に学びは修行へと変わり、楽しみも苦痛へと変わってしまいます。こうなるとモチベーションの低下は避けられないですよね。そして僕の経験上、読んで「楽しい!」と思える会話文を掲載した中国語の教科書はあまり多くはありませんでした。(もちろん、楽しい!の評価基準は主観的なものですが・・・)

 

多読の魅力と良い教材の条件

一方の「多読(Extensive Reading)」とは、文字どおり「読む量」を重視し、そして「読む楽しさ」を追求する勉強法です。読む量を増やせば、中国語に触れる時間は増えます。そうすると、読書をつうじて単語や文法の「使われ方」を自然と身につけることができます。ただし、楽しみながら、ストレスなく中国語による多読を行っていくためには、以下の3つの条件をクリアした教材(パートナー)を探す必要があります。 

 

第一に、トピックや内容自体に興味を持てる教材であること。理由の説明は不要ですね。

第二に、「読み終えた!」という達成感を頻繁に味わえるよう、ひとつのストーリーや記事が長すぎない教材であること。語学学習でもっとも重要なことは、小さな達成感を積みかさねることだと思います。文章が長すぎると、この達成感を味わう頻度がどうしても少なくなってしまいます。

そして第三に、これが一番大切なことですが、いまの自分の語彙力・文法知識に適した教材であること。初級から中級の学習者は特にこの点に気をつけるべきです。自分のレベル以上の教材を選ぶと、まるで精読のように、一分に一回、辞書をひくことになります。こうした作業を行うと読書のテンポ感が失われるのみならず、ストレスもたまり、いつのまにか修行になります。「楽しみにながら、ストレスなく、たくさん読む」という多読本来の目的も達成できません。僕も以前、興味のある中国語の新聞記事やブログを教材にしようとしたことがありましたが、やっぱり語彙力や文法知識が不十分で、修行になってしまい、脱落したことがありました。

ストレスなく読める教材か否かを判断する目安としては、わからない単語の割合が全体の10%前後以下のものを選ぶと良いと思います。したがって、中国語をはじめて未だ数週間、1〜2ヶ月の入門者には多読はおすすめできません。発音の練習や精読に時間を割くべきだと思います。

 

この3つの条件すべてをクリアするよう、学習者のレベルに応じて使われる単語の難易度や文法のレベルを調整し、極力辞書なしで読書を楽しむために意図的に開発された多読教材のことを「Graded Readers」と言います。こうした英語の多読教材はたくさん出版されていますが、残念ながら、中国語の教材はまだ多くありません。そこで僕が今回紹介したいのは、中国語の多読のために開発されたアプリ、「Du Chinese」です。

www.duchinese.net

このアプリ、とてもおすすめしたいのですが、まだ日本語対応しておらず、日本語のレビュー記事もほとんどありません。でも心配しないでください。使い方はとても簡単です!このアプリの具体的な魅力、そして使い方は、次のエントリーで紹介していきたいと思います。下次见!

 

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